複線の特徴とダイヤ設定
複線のダイヤ設定で注意すべき点は、両端にある終端駅での衝突です。 とくに列車の編成が長く、駅の間隔が短いと高い確率で衝突します。 なので、複線で列車を運行したい場合は、以下の点を考えて、駅・線路・列車を配置するといいでしょう。
- 駅と駅の間隔をできるだけ均一にすることで、終端駅で衝突する確率が低くなる。
- 駅と駅の間隔が短すぎると、終端駅で衝突する確率が高くなる。
- 列車の編成が長ければ長いほど、終端駅で衝突する確率が高くなる。
- 終端駅の折り返し時のポイントが駅から遠いと、衝突する確率が高くなる。(画像参照)
- 終端駅の手前の駅(上画像の駅A・駅B)の停車時間を、他の駅よりも長くすることで、終端駅で衝突する確率が低くなる。
- 終端駅のホームを2にして交互に発着させることで、衝突する危険が殆どなくなる。
何をしても終端駅で衝突してしまう場合は、無理矢理環状線にしてしまう方法がベストです。(詳細は「環状線の特徴とダイヤ設定」参照) ただし、終端駅が始発駅の場合は、この方法は使えません。
終端駅が始発駅で衝突してしまう場合は、ホームを2つ使用して交互に発着させれば、高い確率で衝突を回避できます。 ですが、この方法も駅に繋げられる路線が1つ減るデメリットがあります。
乗客が少ない場合のダイヤ設定(複線)
- 列車を配置してダイヤウィザード。
- 全ての駅の上りと下りホームで個別発車を開き、6:30、12:00、17:00の3つを登録。
- 配置する他の列車にコピー。
各駅の乗客需要が少ない場合の設定です。 全ての駅で発車時刻を設定するので、終端駅で衝突する危険はありません。 駅周辺が発展し乗客数が増えたら、以下の「通常のダイヤ設定」に切り替えましょう。
通常のダイヤ設定(複線)
- 列車を配置してダイヤウィザード。(以後上画像を使って説明/上り西行き・下り東行き)
- 各駅の上りと下りの停車時間を15分以上(均一)にする。
- 【駅A】の上りホーム、【駅B】の下りホームの停車時間を他の駅の2倍にする。
- 1周にかかる時間と各駅の乗客数を確認。
- 1周にかかる時間が約17~18時間になるように列車の速度を調整。
- 配置する他の列車にコピー。
- 各駅の上りと下りホームに列車を配置して、配置した駅で個別発車を開き6:00を登録。(両端の終端駅は1ホーム/列車の向きに注意)
- 列車を5日間以上運行して、終端駅で列車が詰まらないか確認する。
- 列車が詰まって動かない、またはダイヤが乱れる場合は、【駅A】の上りホーム、【駅B】の下りホームの停車時間を長くして調整。
6:00~24:00の約18時間を運行する設定です。 終端駅の間にある駅が多ければ多いほど、1日の乗降客数が増えます。 ただし、駅が多いと駅間の距離も短くなるので、衝突する危険も増えます。
各駅の上りと下りの発車時刻を、30分以上ずらした方が乗客は増えます。 ですが、ダイヤが乱れて衝突する危険も増えるので、上の設定では上りと下りを同時刻に発車させています。
なので、衝突する危険がない場合は、各駅の個別発車の設定を、上りと終端駅は6:00出発、下りは7:00出発にして運行した方が効果的です。
また、1周に18時間以上かかる場合は、半周を1周と考えてダイヤを設定するよりも、各駅の乗客需要を増やして、以下の「24時間運行のダイヤ設定」にした方が効率的です。
24時間運行のダイヤ設定(複線)
- 列車を配置してダイヤウィザード。(以後上画像を使って説明/上り西行き・下り東行き)
- 各駅の上りと下りの停車時間を15分以上(均一)にする。
- 【駅A】の上りホーム、【駅B】の下りホームの停車時間を他の駅の2倍にする。
- 1周にかかる時間と各駅の乗客数を確認。
- 1周にかかる時間が11時間以上~12時間以下【X】、23時間以上~24時間以下【Y】のどちらかになるように列車の速度を調整。
- 配置する他の列車にコピー。
- 各駅の上りと下りホームに列車を配置して、配置した駅で個別発車を開く。(両端の終端駅は1ホーム/列車の向きに注意)
- 【X】の場合は6:00、18:00の2つを個別発車に登録。
- 【Y】の場合は6:00のみを個別発車に登録。
- 列車を5日間以上運行して、終端駅で列車が詰まらないか確認する。
- 列車が詰まって動かない、またはダイヤが乱れる場合は、【駅A】の上りホーム、【駅B】の下りホームの停車時間を長くして調整。
駅の乗降客数を少しでも増やしたい場合に有効なダイヤ設定です。 衝突時の対処法、上りと下りの時刻設定などは、上記の「通常のダイヤ設定」と同じと考えて下さい。 乗客需要と乗車時間帯を考えて子会社を配置すれば、24時間常に満員の状態で運行することも可能です。