悪魔の証明
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- 無限遠点のアルタイル(6)
元は、中世ヨーロッパの裁判で、所有権の証明に関する議論の最中、法学者が持ち出した概念だと言われている。 今は裁判以外でも、科学や政治などでルール違反の論法のたとえ話として用いられる。 たとえば、「この世に悪魔が存在する事を証明せよ」と求められた側が、それに対する答弁として、「では逆に、悪魔が存在しない事を証明出来るのか?」と返答不能な逆質問を行ってしまい、「それは誰にも証明不可能だ。よって、悪魔は存在する」という、実際はなんの理論にもなっていないような脆弁を弄している状態を揶揄する。 この悪魔の証明はただの詭弁でしかないにも関わらず、議論を無意味な並行線で終わらせしまうため、正しい議事進行においては、「悪魔が存在する」と先に主張した側が、まずそれを理論立てて証明しなくてはならない事になっている。