四精霊
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- 156
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- 閉時曲線のエピグラフ(2)
別名『エレメンタル』。 地・水・火・風の四元素を司る四体の精霊の事を指す。 スイスの錬金術師パラケルススが、著書『妖精の書』で提唱した不可思議な生命体であり、幽霊のように死んではおらず、かと言って人間のように生きているわけでもないという、非常に曖昧な特徴を持った霊的存在である。 その存在の解釈に迷ったパラケルススは、結局、著書の中でそれらを「もの」と記している。 また、パラケルススは、四精霊を以下のように分類した。
- 『地』の元素を操るものは、山の民ピグミー、もしくはグノーム。
- 『水』の元素を操るものは、水の民ニンフ、もしくはウンディーネ。
- 『火』の元素を操るものは、火の民サラマンデル、もしくはヴルカン。
- 『風』の元素を操るものは、風の民シルフ、もしくはシルヴェストール。
これらパラケルススの提唱は、同世代もしくは後世の錬金術師や作家たちに大きな影響を与えたと言われ、彼らが四精霊の体系をさらに整えていった事で、特にファンタジーの世界における精霊たちの存在は確固たるものへと昇華された。