2000年問題
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- 亡失流転のソリチュード(3)
西暦2000年を迎えると、古いコンピューターが誤った動作を引き起こす可能性があるとされた問題。 古いコンピューターはメモリ節約のため、年号を下2桁で表しているものがほとんどであった。 そのため、1999年から2000年へ変わると、下2桁は99→00となってしまう。 それを想定したプログラムを搭載していないため、コンピューターは2000年を1900年と誤って認識してしまう可能性について指摘されていた。 個人所有のものはともかくとして、ライフラインや金融関係、軍事機器に用いられているコンピューターが誤作動した場合、最悪の事態も想定された。 このため、1990年代中盤以降、世界規模で手作業によりすべてのプログラムを更新するという対策が取られた。 この対策の成果により、2000年問題は現実には杞憂に終わったのである。